にらめっこシリーズ。照史くん

家でパソコンとにらめっこ中

「なぁそれいつ終わるん?」て聞かれて「もう少しー」て片手間で答えると、両手をメガホンみたいにして「照史くん結構前から待ちくたびれてまーす」ってちょっかい出し始める。

 だけど目も向けないで適当に「はーい」って返事してたら「いや雑っ!ほっとかれてる俺の気持ち!」「…」「え、無視ですか?(笑) はい終了ーっ」て言いながら勝手にパタンってパソコン閉められるから「あ、ちょっとまだ、」って抗議しようとした言葉は「なぁ、」ってマジ顔で遮られるし、鼻が触れるかどうかぐらいまでグッと顔近づけてきて、「待たせすぎ」って秒で唇奪うのが照史くん。

 

 

 

ダイエットシリーズ。#照史くん

夏に向けてダイエット!

って思って会社でのランチも控えめにしてたら「おつかれぃ」って隣に座る同期で彼氏な照史に「え、お前メシどしたん?」って聞かれて「ほら、わたし少食だから」ってフザケて返事したら「なんやそれ。どうせ "今年こそ痩せるっ!!" とか思てんねやろ? 毎年ゆーてるやろ、やめとけて(笑)」って笑われるから「うるっさいなぁ、人のこと言えないでしょ!」て返したら、二の腕ギュッてつままれて「ちょ、会社!」て制止するけど更にムニムニされて「こんくらいがちょうどやねん」「なにが」「触りごごち」って即答。
「でも…」って反論しようとするんだけど「だーから痩せてどうするん、俺以外に体型アピールするやつおらんやろ(笑)」「だけど、」「彼氏がそのままでええゆーてんねんからええねん。ほら米食え、米!」てこっちのお皿にガンガン自分のご飯のせてくる彼との平和すぎるランチタイム。

 

 

 

 

ダイエットシリーズ。#淳太くん

夏に向けてダイエット!

って思い立って、いつもより長くお風呂に入ってたら、待ちくたびれた淳太くんが様子を見にきて、ゴンゴンッて叩かれたドア越しに「いつまで入ってんねん」「んー、もうちょっとー」「もう俺も入るで」って言いながらガチャってノブが動くから「え!?だめだめ!」って焦ってたら、少し開いたドアの隙間からペットボトルのお水だけスッと差し出されて「アホ、冗談や。どうせ思いつきで長風呂してんねやろ、倒れたらどうすんねん」て叱られたいよね。

で、あがってリビングに戻ったら、両手で顔ムニュってされて「おいゆでダコさんよ、いつまで待たせてくれてんねん」からのそのままチュってされたらそれはもう最&高。‬

 

 

 

 

バッタリWEST。

 

 

▶︎▷小瀧くん (後輩)
ホームで帰りの電車待ってたら「…あれっ?やっぱりそうやー!」って嬉しそうに近づいてきて、「いやー休みの日に偶然会うなんて、やっぱ俺と先輩の運命あるなーこれ」とか独り言みたいにつぶやきながらナチュラルに隣(しかも近め)に立って、上からこっちを見下ろしながら「へー、先輩 普段そんな感じの格好なんすね、かわいっ。私服見れるとか俺ついてるわー♪」て音符飛ばしてくるし、「今日はどこにお出かけやったんですか?」ってどんどん話題変えてロックオンされるから、そのまま一緒に帰る流れになっちゃって。
で、電車乗ったら割と混んでるからずっと腕が触れてるくらいの距離感で立ってるんだけど、急に窓に映った自分たち指差して「先輩見て、いま俺ら、第三者目線だと完全カップルに見えちゃってますよねー。まー俺は嬉しいけどっ」て窓越しにニコッてされるから、もう落ちるしかない。

 

 



▶︎▷照史 (同期)
友達の結婚式の帰りにバッタリ。声かけたら「おおー、ビックリしたー!なんやお前か、そんな格好しとるからどこの美人に逆ナンされるか思たわ(笑) へー、馬子にも衣装とはこのことやな!痛たたッ、うそうそ似合てる似合てる!」ってケラケラ笑われて「結婚式?あー高校の同級生のな。やっぱ女子って人の結婚式行くと結婚したなるもんなん?へーそうなんや。まぁなー結婚したいゆーても相手探さな始まらんしな(笑)」って、さんざん貶してくる同期感。
なのに最後に「まーあれやなー、お前が30んなっても売れ残ってたら俺がもらったらんこともないわ」って、いかにも冗談な何十年後とかじゃなく "30歳" っていうけっこうすぐそこの未来にもろたる宣言(©︎濵田先輩)してくるもんだから、えっ…てなってたら「ぎゃははは!そのキョトン顔やめろ(笑) 安心せぇ、30過ぎてもお前が "照史で妥協するかー" 思うまで待っといたるわっ」てドヤ顔でダメ押しされて、翌日の仕事から妙に意識しちゃう展開。

 

 


▶︎▷中間さん (先輩)
友達と飲んだ帰りに終電間際で駅に向かってたらスーッと近づいてきた車から名前を呼ばれてビックリ。振り返ったら先輩の中間さんが窓から乗り出して「なんや夜遊びか?(笑)」って話しかけてくるけど、あとちょっとで終電だし…ってそソワソワしてたら「あ、もしかして急いでた?終電の時間やもんな。ごめんごめん、駅まで乗せたろか?」って言ってくれるけどさすがに悪いなぁと思って いいです!って答えたら「え、そんな全力で断らんでも(笑) 遠慮せんでいいから早よ乗り、引き止めてもうたし責任もって終電乗せたるから」って促される。
お言葉に甘えて乗り込んだはいいけど助手席でドキドキしてたら「なに強張っとんねん(笑) さすがに俺も偶然会った後輩 車に引きずり込んで襲うほど飢えてへんわ(笑)」とか言いながら駅まで送り届けてくれるんだよね。
しかも「上まで行くわ」ってわざわざ改札までついてきてくれて、別れ際「こんな時間やねんから、ほんまに気をつけて帰れよ」て言いながら背中ポンってされるから、ずっとその感覚が背中に残っちゃって、帰ってるあいだ中、頭んなか支配されちゃうんだよ。

 

 

 

▷ jealous night

 

 

「はぁー、ただいまー…」




今日は本当に疲れた。


私のいる部署は、社内でもなかなか仕事量の多いほうで。

なのに、今日に限って別のプロジェクトチームの作業まで押し付けられてしまい、怒りに燃えた村上部長の八重歯はキュイーンと伸びて、残業を命ぜられたフライデーナイト。


晩ご飯も仕事の片手間に済ませて (もちろん部長の奢り) 、なんとか作業をひと段落させ、ようやく家に帰れたのは23時。






「おかえりー」


先に寝ててねって連絡したのに、リビングから玄関までのたった何歩かを軽やかに駆けてきて、いつもの笑顔で出迎えてくれる彼。

その優しさが疲れた心にじわーっとしみこんでくる気がして、思わず ぎゅっ と首に抱きつく。



「たかひろー…」
「はいはい、お疲れさん(笑)」
「んー…」



こら、寝たらあかん(笑)っておでこをぺチッとされて、彼に抱きついたまま脱力した体をソファーまで引きずられる。



「ほーれ離れて、風呂はいり」
「……」
「寝ーるな、ほら、待っとくから早よ入れー」


促されるままお風呂に入るとだんだん意識も戻ってきて、疲労感に支配されていた頭も少しスッキリする。




リビングに戻ると、ソファーにもたれて携帯をいじってる崇裕。

なんだか今日は無性にくっつきたくって、隣に座って腰に抱きつくと、当たり前のように肩を抱き寄せてくれる。


「んー、いい匂いする」
「崇裕もね」


2人して同じシャンプーの匂いがして、そんなふとしたことに、ああ一緒に暮らしてるんだなぁって幸せな気持ちがこみ上げてくる。
それだけで今日の疲れなんて吹っ飛んじゃうんだから、不思議なものだ。



「仕事は終わったん?」
「あーそれが終わらなくてさぁ、切り上げてきた。でも部長もかなりフォローしてくれたし、予定より進んだ感じ」
「んっか、なんだかんだ村上部長も優しいからな~(笑)」
「そうそう(笑) あと小瀧くんも最後まで残ってくれたし」
「…あ、」
「ん?なに?」




-------------




…そやった。
名前を聞いて、思い出してもうた。

彼女の帰りを待ってたら、後輩の望から届いたLINE。



 お疲れさまでーす}   20:48
 みんなおらんくなって、}   20:48
 先輩の彼女さんひとりじめ中♡}   20:49
     <画像>
 盗撮!やば、かわいい}   20:50
 後ろ姿が可愛いってなんなんすか}   20:50
 奪っていいすか笑}  20:51



なんやねんほんま、真面目に仕事せぇっちゅーねん。
秒で返した俺の「オイ」も華麗に既読スルーしやがって。





「…ああ、望もおったんや?」
「うん、小瀧くん仕事早くてすごい助かっちゃったな~」
「…ふーん」




望はかわいがってる後輩やし、あいつのことやからふざけてるだけなのもわかってるけど、それでも彼女が望とふたりきりでいたことにどうしてもモヤっとしてまう。



「しかもさ、ぼーっとしてきたなーって頃にサッとコーヒー淹れてきてくれたりして。新入社員とは思えないよねー、感心しちゃった(笑)」
「へー」



ほんま、大人げないなー…って思いながらも、彼女の方に向きなおって力いっぱい抱きしめる。



「わっ、」
「あいつモテるからなー、」
「うん?」
「男前やしー性格もいいしー、仕事できて気も利くし?」
「…たかひろ?」
「惚れてもうたんちゃう?」



自分で言っときながらたまらんくなって、Tシャツの裾から彼女の背中にするする手をすべらせながら、首筋に顔を埋める。



「ん、待って、」
「無理」
「ちょっと、崇裕、」
「なに?」



返事するけど、始まった動きは止まらんくて、ジェラシー丸出しで肩のあたりに紅い印をつける。




「んっ、ちょ、ほんとに待ってって」

そう言いながら華奢な腕で胸を押し返されて、ふっと我に返った。



「もうっ、」
「…ごめん」
「急すぎだし、」
「うん」
「しかもこんなとこで」
「うん、ごめんて」
「……崇裕?」
「ん?」
「…もしかして…ヤキモ、」
「うぁ!言わんといて!ダサっ、俺!」



ほんま、8つも下の後輩に嫉妬するとかダサすぎやろ…。



「ねぇ、たしかに小瀧くんは男前だしいい子だし、仕事もできて気も利くイケメンだけどさ、」

いや、復唱せんでええねんけどな…最後もっかいイケメンゆうてるし。
この期に及んでもまだ、彼女の口からその名前が出るのが嫌やなーなんて思ってたら、「でもさ、」って言いながら俺の両手を握って上目使いで見つめられる。

 


「わたしが一緒にいたいのはさ……崇裕だけに、決まってるでしょ…ばかっ」




ぽーって顔赤くしながらそんなこと言われたら、なんかもう、一気にぜーんぶどうでもよくなって、
 
 
 
「んっ、ふっ…」
 
握られてた手を取って自分の背中に誘導してから、彼女の腰を引き寄せて口を塞ぐ。
 
 
 
 
「ふっ…んぅ、」
「…ん、ばかは余計やろ(笑)」
「だって、小瀧くんに嫉妬するとか、」
「もぉーその話はいいから、望の名前出したらちゅーすんで」
「……」
「なんやその目は(笑)」
「小瀧くん」
「コルァ(笑)  んっ、」
「……のぞむ」
「のぞっ!? おーーいー、下の名前は絶対あかん!こらもうお仕置きやな」
「えっ? やっ、ちょ、んんっ…」
 
 
 
 

そのまま覆いかぶさった俺の首にいつのまにか腕が回されてて、あんなことでヤキモチ妬いてた自分がほんまバカみたいやったなーって思える。
 
 
 
「好きやで、…」
「……なに照れてんの(笑)」
「うっさい(笑)」
「…ねぇ、続きここでするn「する」



明日は休みやし、思いっきり甘い夜にしたろ。

 
 
 
 
 
___ fin. _

飲み会でばどさんに救出されよう。

 

 

▶︎▷桐山先輩の場合

後輩男子たちに挟まれて"センパイってほんと可愛いっすよね〜" "俺たちと2軒目行っちゃいましょ!" ってしつこく絡まれて困ってたら、「いーやこんな真っ赤っかなってるやつがハシゴとか無理やろ〜(笑) はいはいお前らも飲みすぎ、散れ散れ!(笑)」って助けてくれるし、「ったく、弱いねんから外で飲むんやめとけゆーたやろ。そんな顔で男と喋ってんの見る俺の気持ちにもなれやあほ」って言いながら、彼女の携帯とかタオルとかテーブルに出てるものをカバンにつっこんで帰り支度して、そのカバンと上着持って「はい行くで。立てるか?」って腕掴まれるんだよ。 で、先に抜けることは言うべき上司とかにだけ伝えて、どさくさに紛れてサッと連れ出してくれるっていうスマートさをここぞというときに発揮するから、やっぱり好きってなる。

 

 

▶︎▷中間先輩の場合

部長につかまって退屈な話とハイペースなお酒に付き合わされてたら「部長、そろそろ席替えとかどうですか?この子たちとも飲んであげてくださいよ」とかうまいこと言って、お酒強くてお付き合いも上手な女子社員2人ぐらい連れてきて、彼女を助けるためなら余裕で身代わり差し出しちゃうんだよね。でも1人だけじゃなくて2人連れてくことで、女子たちも苦じゃなく部長も上機嫌みたいな平和的解決ができちゃうからさすがのブレイン。それで無事救出した彼女を端っこのほうに連れてって、小声で「あほ無理すんなや、ほら、」って用意しておいた水を飲ませてから、「頼むからあんま心配させんといて」ってテーブルの下でこっそり手握ってくるところがほんとに淳太くん。

 

 

会社を出て駅に向かって歩いてたら、うしろからポンッと肩をたたかれた。


びっくりしてふり返ると、「「おつかれー」」ってハモる桐山先輩と濵田先輩。

 

 

「わー、お疲れさまです!」

「わーってなんや(笑)」

「こらこら、こんな時間に女の子が一人で歩いてたら危ないやろー」

 

現在19:17。
濵田先輩の "こんな時間" の定義とは…とか考えていたら、

 


「あ、俺らこれから飲みに行くねんけど、お前も来るか?」

「えっ!いや、でも、」

「おお、いいやん!一緒行こうや!」

 

突然のお誘いに少し迷ったけど、明日は休みだし、せっかくの先輩のお誘いなのでちょっとだけお付き合いさせてもらうことに。

(そういえば、淳太くんも今日は遅くなるって言ってたし!)

 

 

 

「特別に俺らの行きつけ教えたるわ(笑)」って連れて来てもらったお店はすごく雰囲気のいい素敵なところで、会社でもムードメーカーな先輩たちの話はとっても楽しくて…

 

 

 


…ちょっとだけのはずが、気がつけば日付けが変わる少し手前で。

 


「おーい、大丈夫かー(笑)」
「…はい、だい…じょぶです…」

「いやぜんぜん大丈夫ちゃうな(笑)」
「これ一人では帰されへんよなー(笑)」

 

 

「ほーら、帰るでー」
「はい…」
「家まで送ったるから(笑)」

 

 

まだボーッとした意識のまま、家のドアを開けると、

 

「やっっと帰ってきた! こるぁ、お前いま何時や思てんねん! どこほっつき歩いててん!」

って、まだ姿も見えないのに部屋のなかから聞こえるお怒りの声と、近付く足音。

 

「え、この声、」

 


あ、待って、やばい。

 

つい何秒か前までが嘘かのように、サーって酔いが覚めていく。

そして、ガチャッ!! と思いきり開いたリビングのドアから出てきたのはもちろん…

 


「淳太くん!?」
「え、は!?淳太!?」

 

終わった。

ごめん淳太くん…これはもう、酔ったフリして黙ってよう(笑)

 

 

 

「………はっ!? お前らなんでおんねん!!」

 

「はい?こっちのセリフですけど?(笑)」
「え、うーわ、淳太お前まじか(笑)」

 

「いや…待って、ちょっと待って、ちゃうねん、いやちゃうことないけど…ふっ(笑)」

 

「わかりやすくテンパってはるわー」
「テンパりすぎて笑ろてもうてるやん」


「ちょほんま、ニヤニヤすんのやめろや」

「無理やろ〜!」

「まーさか淳太くんが後輩に手ぇ出すとは!」

「いや言い方よ!」

 

 

 

「え、待っていつから?」
「去年のー…」
「去年!?ウソやろ!?」
「ぜんっぜん気づかんかった!」
「せやろ」
「なにドヤってんねん褒めてへんわ(笑)」
「ていうかなんで淳太やねん、きっかけなに?」
「そうやねん、とりあえず色々聞きたいんですけど」
「ほんっまにやめて、まじで、お願い(笑)」

 

 

 

よっぽど精神的ダメージを受けているのか、桐山先輩と濵田先輩にけっこうな密着度で支えられたままほったらかしにされてる私になかなか気付かない淳太くん。

そろそろ心細くなってまいりました。

 


「あの…」

「ん? あっ(笑)」

「うわ、完全に存在忘れてたわ(笑)」

「いやそうやで!はよ離れて!!」

「はーい、ほらー自分で立てるかー?」

 

 

そう言われて自力で立とうとしたら思いのほかグラッと世界がまわって、

「っぶな、」って淳太くんに抱きとめられる。


「ダーリン、ナイスキャッチー♡!」
「ちょーもうイチャイチャせんといてー恥ずかしー♡」

「うっさいわ、もーはよ帰れや(笑)」

「うわっ!大事な彼女を送り届けた親友たちに対してそれですか、冷たいわー」

「彼女って知らんかったやろ(笑)」

「お2人ともホントすみませんでした…、ありがとうございました…!!

「またメシ行こなー♡」

「そんときは淳太くんとの話聞かしてなー♡」

「はい!」

「はいちゃうわ!お前はほんま…」

「(笑) 濵ちゃんそろそろ帰ろか」

「んーお邪魔しましたー」

「うん、ありがとうな、気ぃつけて」

 

 

 

 

 

2人を見送って、急に静かになる。

 

「えーっと…」

「とりあえず水飲んで着替えて」

「はい」

 

 

言われた通り着替えを済ませてリビングに戻ると、正座に腕組みで待ち構える中間先輩…

 

「座って」

「はい…」

「で?」

「えーと…帰ろうと思ったら先輩たちに会って…」

「ちゃう」

「えっ、」

「携帯は?」

「あ…」

 

そういえば、携帯をカバンに入れたまま淳太くんに連絡するのもすっかり忘れて、いつのまにか酔っ払っちゃってたんだ…と思い返していると、突然 ぎゅっ と抱きしめられる。

 

 

「めっちゃ心配した」

「ごめんなさい…」

「帰ってきてくれたからそれでいいわ」

 

 

どう考えても圧倒的に私が悪いのに、そんなこと言われたら泣きそうになる。

 

 

「淳太くん、」

「ん?」

  

こうやって大切にしてくれるところが、いつもいつも優しすぎるところが、本当に、

 

「だいすき」

「うん、知ってるで」

 

 

 

 

つぎ会社に行ったら、菓子折を持って先輩たちに謝罪とお礼をしに行こう(笑)

 

 

end