横山先輩の場合


「おう、お疲れ」

「あ、横山さん!お疲れさまです☆」

「ご機嫌やな笑」

「だって明日から5連休なんで!」

「あー、GWなぁ。なに、デート?」

「デート!?なわけないでしょ、ていうかこないだ彼氏いないって言いましたよねイヤミですか感じワルっ、横山さんキライ」

「ちょ待って、言いすぎちゃう?おれ先輩やで?笑」

「リピートアフターミー、"お詫びにマウントレーニア奢ったるわ" 」

「は?笑」

「Say!」

「あーはいはい、お詫びにどっか連れてったるわ、どうせ暇やろ?ゴールデンウィーク

「………えっ! ちょ、え!?」

「とりあえずあとでLINEするわ、」

「あ、え、はい、」


「んじゃお疲れー」って手ひらひらさせながら"余裕ですけど感"とともに去っておいて、

(やっばー、誘ってもうた、アイツめっちゃ困惑してたやん、うーーわ どうしよ、"冗談やで笑" とかLINE入れとくか?…いやそれもちゃうよな、)

って内心めっちゃ焦ってる横山先輩、ずきゅん。

 

 


そんなお誘いに、

「お、おつ、かれさまです…(うそ、いまサラッと誘われた?ちょ、やば、)

ってなりたい、連休前の昼休み。

 

 

おおくら

 

 

お風呂からリビングに戻ってきたら、これ。

 

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「ちょっと風邪ひくよ」 ってゆらゆらしてもぐっすり…だと思ったのに、

「もう、」って離れようとしたら急に腕ひっぱられて、 大きなカラダの上に倒れこむ。

 

 

「襲われ待ちやってんけど笑」

「起きてたんだ」

「どうこのかっこ、えろーって思った?」

「思ってません」

 

 

「そっちはめっちゃえろいで、風呂上がりってずるいわー。よっ、と!」って軽々と上下反転されて、

 

「待ちくたびれたので襲いまーす♡」

「え!ちょっ、」

 

 

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っていう、いちゃこらな夜を過ごしたい。